位置情報検索システム『ここココ』

2020年2月1日(土)～4日(火)の4日間、沖縄県宮古島で開催されたウインドサーフィン大会「Defi Wind Japan 2020」で、選手の安全管理のため「ここココ」107台をご活用いただきました。

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会場は東洋一の美しさといわれる「与那覇前浜ビーチ」。
透明度の高いブルーの海ときめの細かい真っ白い砂浜が本当に美しい所です。

「Defi-Wind（デフィ・ウインド）」は、南フランスの港町・グリュイッサンから始まった世界最大級のウインドサーフィンイベントです。アジア圏では唯一「Defi-Wind」の正式なライセンスのもと、この宮古島で開催されています。今回は世界各地からのトップ選手に加え、日本人も含む総勢107名の選手がエントリー。

選手の皆さんには、防水ポーチ入りのGPS端末を持っていただきます。
4日間の間、毎日の最初のレースのチェックイン時にGPS端末を配布、その日の最終レースのチェックアウト時に回収します。

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ポーチはIPX8の防水性能があるので、海の中でも全く問題なし！
防水ポーチの中には選手のビブス番号と、いざというときの緊急通知ボタンの説明が記載されています。万が一のときにはGPS端末の緊急通知ボタンを押すと、事務局にメールで通知することができます。ポーチ1

今回は安全管理が主目的のため、電池の消耗を考慮した5分間隔で位置測位が行われました。レース中は選手全員の位置情報を常に監視。海上での位置測位は概ね問題なく、100台超を一括表示で管理しました。
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「ここココ」のビューワー「どこイルーン」は、各デバイスのブラウザから見ることができます。（専用アプリのインストールは不要！）船上のレスキュー班や陸で統括するスタッフも、スマートフォンなどから同じ画面を見て、少しでも「様子がおかしいな」と感じたときはすぐに連携を図り、みんなで安全管理に努めました。

＜実際にこんな場面で活用＞
・レース中にギアが故障してしまった選手から緊急通知ボタンが押され、レスキュー班が無事救助！
・海上でGPSを紛失してしまい、流されていくGPS端末を追跡して無事発見！（他にも紛失が2台ありましたが、いずれも発見できました）

4日間におよぶ「Defi Wind Japan 2020」。
風がない日もありましたが、公式レースができて良かったです。そして、選手の皆さんが無事で本当に良かったです。

そして！！続けて、6日(木)～8日(土)の3日間には賞金レース「SUPER STARS」が開催されました。

参加できるのは、招待選手24名と「Defi Wind Japan 2020」の男女上位3位の入賞者6名の計30名のみ。そして「SUPER STARS」のコースエリアは今までよりもさらに広海域になるため、海上に出る船やジェットスキー1艇ずつにもGPS端末を携行してもらうことになりました。

初日に行われた第1レースは伊良部島を1周するコース。
この時は、大会本部がある場所からは選手がまったく見えなくなってしまうため、GPSの現在位置情報がとても重要な役割となりました。 20200206_1110__

動いていない選手はいないか、流されている選手はいないか、などを注視しながら、海上のレスキュー班と連携し、最後の1人の帰着まで見守ることができました。

「SUPER STARS」1日目が終了し、レスキュー班とご相談。陸にいるスタッフと海上のレスキュー班が無線でやりとりをするときに、目の前の状況と5分計測のGPSの位置情報ではタイムロスが生じて、お互いに混乱してしまう。そこで、2日目からは計測時間を1分間隔に変更し、よりリアルタイムな位置情報を計測することになりました。

1分計測にすると、よりレース状況が細かく把握できるので、陸で待つ大会本部のスタッフがレース中の順位の確認をしたり、ドローン撮影班はゴールのタイミングを見計らってドローンを飛ばすなど、安全管理以外にもご活用いただけました。

3日間にわたる「SUPER STARS」も無事終了。
女子の1位は Delphine Cousin（デルフィンコーシン）選手！